加賀鳶はしご登り その1

毎年出初め式、百万石祭りなどで演じられる加賀鳶はしご登りは、日本のはしご登りの元祖とも言えるものです。江戸時代家事現場において消火作業を行うとき重宝するのは「はしご」です。「はしご」を立ててはしごの上から火災の状況、風向き、建物の配置などを確かめ、消火活動の方針を決めたのが始まりです。また、火消し人は高いところで作業を行うため、度胸をつける訓練を兼ねていたとも言われています。江戸時代江戸城下で日ごろ鍛えた身軽なしぐさ、熟練した技、それに威勢と気迫のこもった動きは人々を大いに喜ばしました。江戸においてこの「はしご登り」を最初に行ったのが加賀鳶だといわれます。加賀鳶にはしご登りは金沢の消防団に受け継がれ、1973(昭和48)年には「加賀とびはしご登り保存会」を設立し、現在まで伝統の継承と後継者の育成が行われ、出初め式や百万石祭りでその技が披露されます。
火の見(一)遠見
はしごの頂上から火事の状況、風向き、周囲の状況を確認します。はしご登りの目的の始まりです。
火の見(二)遠見
はしごの頂上から火事の状況、風向き、周囲の状況を確認します。はしご登りの目的の始まりです。
邯鄲夢の枕
邯鄲は中国河北省北部の商業都市です。出世を夢見て邯鄲に来た青年が道端で栄華が思いのままになるという枕を借り、その思いに浸っている姿勢です。
二本大の字
高いところでバランス、平衡感覚を取る技です。2点、1点で身体全体のバランスを取る技です。
二本大の字
高いところでバランス、平衡感覚を取る技です。2点、1点で身体全体のバランスを取る技です。
肝返り
大の字からの連続技で、腰と足により落下を防ぎます。高いところから落ちるとき肝を冷やす技です。
腕留(首抜き)
肝返りからの連続技で、腕の力で身体を引き上げる力技です。
しゃちほこ(鯱)
鯱は水を吹き上げる海獣。防火の効があるといわれ、建物を守るシンボルとして用いられ、城郭などの屋根の両端に取り付けられます。常に尾を反らせる姿勢をとります。鯱といえば名古屋城が有名ですね。
さかさ大
右肩を右竹、左竹を股の間に入れ、両手両足を開くバランス技です。
足留(表)
足の甲を竹に絡ませ、上体を反らせます。足を交差し、その力で全身を支えます。足の甲、足首の力、腹筋、背筋力が求められる技です。

その2へ



                                  

inserted by FC2 system