氷 室 開 き
 藩政時代加賀藩では、冬の間に氷室に雪を貯蔵しておき、旧暦の6月1日に氷室を開き、その雪を4日かけて江戸へで運び、将軍に献上していました。金沢の奥座敷湯涌温泉では、1987年からこの氷室の行事をを復活させました。金沢市の補助を得て氷室小屋を建設し、毎年1月の最終日曜日に氷室に雪を詰め、6月30日にこの氷室から雪を取り出す氷室開きが行われてきました。昨年まで湯涌温泉の一番奥にある玉泉湖畔にある氷室小屋で氷室開きが行われてきましたが、2002年の今年は玉泉湖を管理する会社の許可が得られず、旅館の冷蔵庫に保管されていた雪を使って氷室開きが行われることになりました。
氷室雪詰めへ

   金沢百万石太鼓保存会によるふれ太鼓で始まり           湯涌薬師寺住職による仏事
 一般客は氷室の氷を取り出すところへは行けないのでモニターによって見学 切り出した氷の運び出しです。
    最初の氷は献上氷室雪    最後に担がれた氷は一般の人も触れます。
                          献上氷室雪を削ってお茶用の湯に入れます
                           献上氷室雪は再び移動し薬師寺へ奉納
  献上氷室雪を入れて作ったお湯でお茶が振る舞われます。     振る舞い用の氷室雪はみんな触れます。

氷室まんじゅう
 また、この氷室に因んで毎年7月1日に金沢市では氷室まんじゅうを食べる風習が残っています。6月末になると金沢市内の和菓子屋では氷室まんじゅう作り行われます。氷室まんじゅうは加賀藩5代藩主の時代に始まったとされ、無病息災を願って食べます。

この店では特設テントで氷室まんじゅうの販売を行っています。  蒸しんじゅうで中は普通のあんや白あんかぼちゃあんなどが入っています。
       外は白で中はこしあん          外は赤で中は白あん
         外は緑で中はつぶあん             こちらはかぼちゃあん

                                   


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