金沢城公園  前田氏加賀百万石の城

 初代藩主前田利家は、天正11年(1583年)七尾城から金沢城へ入城しその後明治まで14代に渡り前田藩が金沢城の主となっていました。城といえば天守閣をイメージしますが金沢城の天守閣は江戸時代初期1602年(慶長7年)に火災で焼失し、その後再建されませんでした。明治になり、国が城跡を接収し、軍隊が駐留しました。第9師団です。第9師団は日露戦争の時二百三高地の戦いの主力部隊となりました。第2次世界大戦まで城の主だった第9師団が去り、その後に金沢大学が新たな主としてやって来ました。しかし。金沢大学も郊外の丘陵地へ移転し、金沢城は都市公園として整備されることになり、その一環として今回、菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓が復元されました。金沢城を色々な角度から案内しましょう。

菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓 菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓内部 石川門 三十間長屋 本丸跡 金沢城公園の夜景


菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓  現代に復活した巧みの技
 菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓は、金沢城の本丸の役割を果たした二の丸の守りの要です。これらの建物は1881年(明治14年)二の丸御殿と共に焼失してしまいました。写真や史料も比較的残されていたので忠実に復元することが可能でした。今回都市緑化フェアにあわせて復元されました。鉄筋コンクリートのどこかの城と違い伝統的な工法により忠実に復元されています。但し、バリアフリーの観点から障害者も気軽に訪れることが出来るようにスロープやエレベーターが備えられています。今回は、都市緑化フェアーの開催中で内部の撮影が出来ないのでいずれ撮影できる時に内部を紹介します。


さあ、菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓へ入場です。今回は訪れた時間が早かったので待ち時間は五分でした。

ここが入り口です。最初に菱櫓から見学です。

係りの人の説明を聞いてから入ります。

みんな熱心に聞いていますね。

五十間長屋
 五十間長屋は菱櫓と橋爪門続櫓を結ぶ長屋で長さ66.6mで武器や食糧などを貯蔵しておく場所です。
内部は柱と梁(はり)、桁(けた)を伝統的な工法で複雑に組み合わせている様子をうかがうことができます。


菱櫓
 菱櫓は名前の通り菱形をした建物です。土台や建物は内角が80度と100度の菱形をしています。これは2つの門、石川門と大手門(河北門)の両方を見やすくするためと言われています。柱も階段も全てが菱形をしています。建設にとても技術が必要な建物です。


橋爪門続櫓

橋爪門続櫓は二の丸の入り口橋爪門の監視の場所です。この内部にはエレベーターが備えられています。


                                      

inserted by FC2 system